──所長から見ておふたりの第一印象を教えてください。
宮岡所長(以下「宮」):ふたりともおとなしそうだな、という印象でしたね。体つきも細く、少し心配な感じはしました。
岸:私自身もやっていけるか少し心配でした(笑)
白子(以下「白」):私は細身という自覚がありましたが、健康ではありましたので特に体調面での心配はなかったです。
──反対に、おふたりから見ての所長の第一印象を教えてください。
白:優しそうだな、という印象です。
岸:私は、「所長」という風格、オーラがあるなと感じました。
宮:(すこし照れながら)そうですか…。
──そこから現在まで、印象は変わりましたか。
宮:まず白子に関しては、まだ日は浅いですが、特に人間的な成長は非常に感じますね。身なりやあいさつ、話し方などは見違えるようです。当たり前のことのようですが、実はこうした人間的な部分は、私たち施工管理にとって非常に重要なところです。現場の職人は、こうした基本的な部分をよく見ていますし、人となりや成長などが分かってしまう部分です。そこは、絶対にゆるくさせてはいけないと私自身も意識的に指導しています。
白:ありがとうございます。
宮:そうした意味では、いくつかの現場を経験している岸は、やはり職人への話し方なども含め、すごくしっかりしている印象を受けます。現在彼は他の所長の現場を担当しており、私は現場巡回などでしか見ていないのですが、巡回で会うたびに成長を感じています。
岸:宮岡所長は、私が配属されている現場に定期的に巡回されて、品質面などのチェックをされています。印象が変わったという話ではないのですが、その巡回の際に自分が気づかないところをどんどん気づいて指摘されるので、やはり「すごいな」と感じます。
──所長から教わる際に意識していることはありますか?
白:「とりあえずやってみる」ということは意識しています。分からないなりにまずは挑戦してみて、できていないところは指導をもらい、少しずつ成長していくということは心がけています。
──将来に向けて、いま取り組んでいることを教えてください。
岸:基本的な仕事の流れは理解してきたので、ここから技術や経験を積んでステップアップしていく時期になっていると感じています。いずれは施工管理技士の資格を取得したいと思っていますが、現実としてまだ実務経験が足りていませんので(受験するためには一定期間の実務経験が必要)、まずは自分が担当している現場において自分ができていないところをやれるように、知識を吸収していきたいと思います。
白:私はまだ入社間もないということもあり、仕事の流れや現場でのノウハウを学んでいる最中です。施工管理技士の資格も、実技ふくめ座学で学ぶこと以上に現場で学ぶことが欠かせません。まずは現場の技術や経験を積んでいきたいと思います。
──所長としては、今後どのような人間に育ってほしいですか。
宮:人間性については、そのままでいいと思います。仕事に関していうと、自分なりの施工で、建物をやりきってもらうような人になってほしいですね。たとえ同じような敷地で同じような形のものであったとしても、まったく同じ建物というものは存在しません。いずれ所長になったら、そうした彼らなりの施工、彼らなりの建物をつくりあげていってほしいです。
──最後に、これからどんな社会人、施工管理者になっていきたいかを教えてください。
白:まだまだ知識も経験も全然足りないので、もちろんそこはどんどん力をつけていきたいと思います。上司や先輩方のように、職人さんや同僚などに気づかいのできるコミュニケーションを取れるような人間になっていきたいと思います。
岸:宮岡所長はじめ、現在所長を務められている方々の良いところをどんどん盗んで、その中で自分の色というものも少しずつ出せたらいいなと思います。